『エミリー・ローズ』 (2005/米)

★★★★★★★

監督:スコット・デリクソン
出演:ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/ジェニファー・カーペンター/

キャンベル・スコット 他

【STORY】
ある日、エミリー・ローズというごく普通の女子大生が突然、激しい痙攣を起こした。何かが取り憑いているのではないかと思った彼女は、ムーア神父に悪魔祓いを頼むのだが、その甲斐なくエミリーは命を落としてしまう。果たして彼女には悪魔が取り憑いていたのか、それとも単なる病気だったのか。過失致死で起訴されたムーア神父の裁判が始まる。やがて彼は、女性弁護士・エリンにエミリーの身に起こったことを語り始めた…。

<感想>

思っていた作品とは一味違う内容の作品だったし、ちゃんとした映画で結構良かった!!

悪魔が取り付いてど~のこ~のというだけの作品かと思っていたが違っていた。

確かに悪魔ものの作品であることには間違いないんだけど、法廷ものといってもいいのではないだろうか?

エミリーという女子大生に悪魔が取り憑き、悪魔祓いなどするが、その甲斐なく死んでしまった。

その死の原因は本当に悪魔が取り憑いてのことなのか?

はたまた医療的な処置を本人の同意の下やめてしまった神父さんの過失致死なのか?

ということを争った法廷劇の中に、エミリーの異常なまでの行動などを盛り込んだオカルト法廷もの!

こういった類の裁判が実際行われたんだという事実にも興味を持ったし、検察側と弁護側、双方の主張も的を得ており、結構夢中で観てしまった!

普通で考えれば、悪魔がどうのなんていう理屈は通らないような気もするが、しかし、霊的なものの存在もまったく否定できるかというと、否定できないように思う。

そんな微妙な状態の裁判で、弁護側の弁護士の答弁が良かったなぁ~と思う。

また、このエミリー役のジェニファー・カーペンター。怖いぐらいの演技で、マジもんか?と思ってしまう。

ホラー作品というジャンルとしては中途半端な出来になるだろうが、サスペンスものとしては、なかなか良いできの作品になるのではないかなぁ~。でも彼女はまさにホラーだった!!