監督：スティーブン・フリアーズ
出演：ヘレン・ミレン／マイケル・シーン／ジェイムズ・クロムウェル　他

＜感想＞

これはまたいい映画に出会ったなぁ～と思わざるを得ない内容の、良質なものでした！！

そこまで期待しておらず、というよりもむしろその逆で、お昼のワイドショーみたいなノリで、『あなたの知らない王室の裏側ちょっと拝見！』

みたいな内容のものになってんじゃないだろうなぁ～と、ちょっと心配していたと言った方がいいでしょう。

ただ、当時のダイアナ元妃死去！のニュースには若かりしのぼうも衝撃を受けたわけで、その関連の映画ならあまり期待はせずとも観てみたいという気持ちがあったのも事実です。

観始めて思ったのは、何じゃこれ？出ている役者たちが結構本物に似ているではないか！？

と食いつきは違ったところに興味を持ったわけだけど、話が進むに従って、それだけじゃない！

内容そのものがぐいっと引き付けるすばらしい内容なんだと、観方が変わってきた。

同じ島国の日本とイギリス。首相がいて皇室、首相がいて王室。似通った構成を持つ２つの国。

もし日本で同じようなことが起こり、こんな映画ができるだろうか？

そんなことなんかも考えながら観ていたけど、暮らしぶりなんかも違うね。

王女は自分で運転なんかして、鹿の狩りに出かけようとするし、事故ったりもしてる！

結構、活発な印象を受けた。そんな王女の身に降りかかった、ダイアナ元妃死去。

言わずと知れた、ダイアナと王室の問題・・・。

すでに離婚して民間人となった者の死・・・。

しかし、ダイアナである！国民にとってはまさにプリンス的な存在のダイアナの死である。

そんなダイアナの死に対しての王室の態度。国民の不満。次第に高まる国民非難。

王室の格式・威厳などなど、様々な状況の中、王女の苦悩と行動。

そして、それを後押しする格好となった、首相の行動。

（うまくまとめ過ぎじゃないかとも思うが）何だかいいなぁ～とこの作品を観る限りは思ってしまう内容だった！

実際の状況はこの映画のように、きれいな状態ではないのかもしれないが、一作品としては上々である。

見せ場があり、盛り上がるということはないが、飽きさせることなくグッと最後まで観れる良い映画でした。