『子ぎつねへレン』 (2006/日)

★★★★

監督:河野圭太
出演:大沢たかお/松雪泰子/深澤嵐/小林涼子/田波涼子/阿部サダヲ/

吉田日出子/藤村俊二 他

【STORY】
少年・太一は、ある日、道端にうずくまる一匹の子ぎつねに出会った。カメラマンとして活躍する母親・律子によって、たったひとりで北海道の動物診療所に預けられた太一は、ひとりぼっちの子ぎつねに自分の姿を重ね合わせる。実は太一が預けられた動物診療所の獣医・矢島は、律子の恋人で、律子はひと足先に、太一を未来の父親に委ねたのだった。だが、口が悪くて不器用な矢島は、太一にどう接したらいいのか分からず、太一が子ぎつねを拾ってきたことに対しても思わず皮肉を言ってしまう。そんななか、その子ぎつねが、目も耳も不自由だとわかり…。

<感想>

動物ものの感動系ということで、もう少し期待していたんだけど、失敗作だなぁ・・・。

途中途中ではいる、太一君の妄想のような場面がものすごく雰囲気ぶち壊しで、やめてほしかった。。。

目も見えない、耳も聞こえない子ぎつねを太一君が世話していくわけだが、いくつもの難題にぶつかる。

人と動物の交流、もっともっと真剣にその部分を撮ってくれたらもっといい映画になっていたんじゃないか?

常にそんなことばかり考えてしまう映画だった。

この映画ですごいのはやっぱ“ヘレン”役の子ぎつね!!まさに名演技だったよなぁ。

実際に目が見えなかったり、耳が聞こえなかったりのきつねだったのかなぁ?

それに引き換え、役者陣はいまいちだった気がするなぁ・・・。

最後は感動を誘おうとする場面で締めくくり、まんまと若干感動してしまいそうになるが、そこまでの流れが弱いせいで、しっかり感動できず終い・・・でした。