『ザ・リング2』 (2005/米)

★★★★

監督:中田秀雄
出演:ナオミ・ワッツ/サイモン・ベイカー/デヴィッド・ドーフマン/

エミリー・ヴァンキャンプ/シシー・スペイセク 他

【STORY】
見た者を呪い殺す死のビデオテープ。それをコピーして他人に見せることで死を免れたレイチェルとエイダンのケラー親子は、おぞましい記憶を封印するため、小さな田舎町へと越してきた。地元紙の記者の職を得たレイチェルだったが、のどかな町に起こった怪死事件のニュースがつかの間の安息に終止符を打つ。その遺体にはビデオに呪い殺された者特有の死相が現れていたのだ。ウィルスがこの地にまで及んだことを知り、愕然とするレイチェル。やがてサマラの呪いは、エイダンの肉体に取り憑き始める。それは母と子の壮絶なドラマの始まりだった。

<感想>

これはもう、“リング”シリーズのうちの1本ではない、全く違う映画になってしまっている。。。

そして、ホラー映画でもない、遊園地にあるお化け屋敷のような、びっくりさすだけで怖くない・・・。

びっくりするのも1回か2回。。。あとはなんてことはない親子愛の映画のようになっていますね・・・。

“リング”がヒットした背景には一種何でやねん!と思うような、ビデオテープからの“死”という、まったく考え付かない、ありえない内容からわけの分からない恐怖があった。

この映画ではもうビデオテープは関係の無いものになってしまった。

オープニングこそ、ビデオテープがもとで、死んでしまう若者がいたが、それ以後はビデオテープの存在すらどうでもよかったのではないかという設定で、物語が進んでいく・・・。

子供が乗り移られ、母親が子供を救うためにどうするのか?という内容のもので、解決方法もイマイチパッとしないし、そんなんでいいのか?と思ってしまう内容・・・。

途中、『仄暗い水の底から』をまねしたようなシーンも多々あり、ネタも脚本も全く思いつかず、適当につなぎ合わせて、最終何でもいいから解決したことにしてまえ!といった投げやりな映画だった。

もう作って欲しくないシリーズの1本でしたね・・・。