『SAYURI』 (2005/米)

★★★★

監督:ロブ・マーシャル
出演:チャン・ツィイー/渡辺謙/ミシェル・ヨー/役所広司/桃井かおり/

工藤夕貴/コン・リー/大後寿々花 他

【STORY】
少女・千代は、貧しさのために9歳で置屋に売られた。辛い日々のなかで、すべての希望を見失いかけたとき、千代に運命の出会いが訪れる。"会長"と呼ばれる立派な紳士から優しい言葉をかけてもらった千代は、その人にもう一度会いたいと願うようになり、やがて評判の芸者・豆葉から指導を受けるようになった。それから数年が過ぎ、美しく聡明な女性に成長した千代は、今や花街一の芸者"さゆり"となっていた。そして、ついに"会長"と再会するものの、その行く手には、過酷な運命と激動の時代が待ち受けていて…。

<感想>

日本の“芸者”の世界を外から見た映画でした。あまり期待はしていなかったのですが、期待通りそれほどよい作品とは思えなかった。

 

最初から最後まで引き込まれることがなかった作品でした。

千代という娘が置屋に売られ、辛い日々の元芸者として生きていく、またある人への想いを貫くという内容。

どの世界もそうですが、一流として、また人より秀でるまでには並大抵の苦労ではない。

そんな日々を描いているので、なるほどね~という感じはします。

先輩・後輩、派閥のような関係、ルール、嫌がらせやねたみ、いろいろな部分が描かれている。

そして勘違いされそうな部分、“芸者”と“娼婦”の違いについても作品の中で、描かれています。

作品時間は2時間半ほどの長さで、作品の出来から考えるとちょっと苦痛を感じる・・・。

慣れるかなぁ~と思っていた英語での会話、違和感残ったまま終わってしまいました。

謙ちゃん出てるし(普通の役で・・・)、予告編でのきれいな映像など、ちょっと観てみようとは思ったのですが、ストーリーの方でのぼう好みでなかったのが面白みに欠ける大きな要因となった作品でした。

映像の美しさの点でも、置屋などでの映像がほとんどなんで、際立って美しい映画だとも思わなかったし、全体的にいまひとつの映画でした。

 

映画評サイトなんかでは高評価みたいですが・・・