『ジャンヌ・ダルク』 (1999/米)

★★★★★★

監督:リュック・ベッソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ/ジョン・マルコビッチ/ダスティン・ホフマン/

フェイ・ダナウェイ/パスカル・グレゴリー 他

【STORY】
1412年。ジャンヌ・ダルクがフランスの寒村で小作農の末娘として生まれたこの年、フランスは“英仏百年戦争”の真っただ中にあり、滅亡寸前の危機に曝されていた。この状況を救えるのは奇跡だけのように思えた…。時は流れ、17歳になったジャンヌは、神の声を受ける。彼女は自分が神の使者であることを疑わなかった。彼女はシノンの城にいる王太子シャルルのもとへ向かい、敵の包囲を解くために自分に軍勢を与えるよう申し出る。

<感想>

歴史上でもとっても有名なジャンヌ・ダルクについてのお話。

英雄視されてるジャンヌを別角度からの視点で描かれており、こういったジャンヌもよいなぁ~と思う。

そう、ジャンヌは戦い方も何もわからないのに、フランス軍の大勝利に貢献する。

普通では考えられないようなこと。一種神がかり的なものだよね。

そんなジャンヌをすごいすごいと持ち上げるだけでなく、しっかり弱い部分も描けてる。

神の声で行動しているジャンヌ。そんなジャンヌはヒステリックであり、情緒不安定な感じ。

最後は宗教裁判により、異端者扱いされ火あぶりの刑により、殺されるが、フランスのため、シャルル7世のために必死に戦ったジャンヌを王は助けてくれず、むしろ邪魔者扱いするところがかわいそうにも思った。

でもジャンヌの行動はずっと一緒にいると疲れるようにも思うし、怖くもある。

ジャンヌ自身、神の声だと思っているが、本当なのかどうなのか、自分で自問自答しながら、裁判の結果に従う。火あぶりの刑に。すごく切ない感じの映画だった。

500年後に異端者ではなく聖人として認められたようだが・・・。