『少林寺木人拳』 (1976/香港)

★★★★★★

監督:チェン・チー・ホワ
出演:ジャッキー・チェン/ルン・ユァン/クム・カン 他

【STORY】
子供の時に父親が殺害されたショックで言葉を話せなくなってしまったイールンは、少林寺の門弟として黙々と働いていた。大師からは拳法修得を許されていないのだが、仇を討つために一日も早く強くなりたいと願い、ひとりコツコツと拳法を学んでゆく。ある日イールンは、寺の洞窟につながれている謎の男と知り合い、彼から奥義『獅子拳』を教えられてメキメキと腕を上げていく。そして遂に最難関の修行にして少林寺免許皆伝となるための試験である"木人"との対決に挑み、何十体もの木人から繰り出される拳をかわしながら『木人拳』を会得する。晴れて下山したイールンは、父の敵のもとへ向かう…。

<感想>

ジャッキー映画の初期中の初期の作品である。異様な木人との修行が記憶に残る1本である!

この作品の大きな特徴は2つ。1つはジャッキーがしゃべらない。もう一つは木人との修行。

あ!それに整形前のジャッキーなんで、今の顔とは想像つかない顔立ちに、え?ジャッキーと疑ってしまう。

作品のほぼ100%ジャッキーはしゃべらない!最後のボスとの戦いの際、やっと話すだけ・・・。

親を殺した犯人を見つけ、仇を討つまではしゃべらないと誓っていたという理由からだが、ちょっとびっくり。

そして、もっとびっくりなのが、木人との修行。木人と、検定試験みたいな時に闘うのだが、この木人たちが笑ってしまうほどちゃっち~(^^♪おいっちにおいっちにと腕や足を動かしている。

両サイドこの木人たちがずら~っと並んだ廊下を抜けていけるか!!というのが検定内容なんだが、そんな検定でいいのか?と思ってしまう。

 

でもジャッキーも苦戦してやっと通り抜けることが出来た!

恐るべし少林寺木人拳!!

さて、内容なんだけど、まだジャッキー映画の良さがこの作品にはあまり見られない。

コミカルな部分も無いし、修行場面ももひとつかっこよくない。そして、作り方も荒い・・・。

でもまぁ、カンフーアクションとして観るだけでもいいや!と思える人にはそこそこ楽しめる作品。

小さい頃から何度も観ている作品だし、のぼう世代の人には懐かしさも加わる作品かな?

何度観てもやっぱり納得いかない点は、ジャッキーとボス各々の奥義である!

ボスは10年間かけて、牢獄のような場所で修行した「吼える獅子」という必殺奥義があるらしい。

その奥義のおかげで、逃げ出したわけだが、結局どんな技だったんだろう?

ジャッキーとのラストの闘いでも一瞬使ったように見えたが、よくわからない^_^;

ジャッキーはジャッキーで、少林寺の前館長から、ボスを倒すにはこの技しかないと言われている、「究極奥義」というものを修行し、体得したようだが、どんな奥義なのかがよくわからない^_^;

というようにこの作品には投げっぱなしの場面やら会話、修行の場面も中途半端だったりと、何か納得いかね~なぁ~と思われる部分が多いってのも、マイナスな要因となっているかな^_^;