『スタンドアップ』 (2005/米)

★★★★★★★★

監督:ニキ・カーロ
出演:シャーリーズ・セロン/シシー・スペイセク/フランシス・マクドーマンド/

ショーン・ビーン/リチャード・ジェンキンズ 他

【STORY】
夫の暴力に絶えかね、離婚し故郷に戻ったシングルマザーのジョージー。父親の違う2人の息子を連れ出戻った彼女に周囲の目は冷たく、実の父親までもが理解を示してくれない。だがジョージーは家族を養うため、賃金の高い鉱山労働者になることを決意。しかし、閉鎖的な男の職場で彼女を待っていたのは、女に対するむき出しの敵意と悪質な嫌がらせだった…。

<感想>

う~ん、久々に感動する作品に会えた気がします。作品中2回涙が・・・。良いです、この映画。

邦題の『スタンドアップ』ですが、これは原題の『NORTH COUNTRY』よりずっといいように思う!

まさに”スタンドアップ”、勇気を持って立ち上がるという映画だったんで、この邦題には納得!!

内容が内容だけに重い雰囲気の映画であるが、単にセクハラだけの話ではなく、家族という部分に十分な時間を費やし、こちらのウエートも大きいので、感動させられる良い作品だった。

夫からのDVで、子供を連れ自分だけで、家族と生活していかなければいけない現状の下、実の父親からも疎ましく思われているような状況で、その上職場では当たり前のように、セクハラは職場のルールとまで言ってしまっているような環境で、セクハラを受ける彼女・・・。

以前から勤めている他の女性たちは言っても余計にあたりが強くなるからと、諦めている。

逆にもういちいち騒ぐなと言わんばかり。そんな中、彼女は勇気を出し、立ち上がる!!凄いことだと思う。

その部分を見事にシャーリーズ・セロンは演じていたと思う。

彼女自身の生い立ちが順風満帆な生い立ちとは言えない状況にあったというのも影響しているんだろうか?

真に迫った演技で、観ている側は彼女と同体となって作品の中に入り込んでいってしまった。

立ち上がったものの、とんとん拍子にうまくいくわけもなく、さらに辛く傷つくようなことも・・・。

でもそんな時、うまくいっていなかったはずの父親も立ち上がってくれる。ここがいい!!

その場面はついつい涙が出てしまった(T_T)役的にはおいしいとこを持っていかれたという感じ^_^;

そして法廷での感動のラスト。

観終わって、あ~楽しかった面白かった(^^♪という映画ではないが、内容的には非常に良い作品だし、おもための映画もOKよ!という方は是非観て欲しい作品である。