『スパイダーマン3』 (2006/米)

★★★★★★★★

監督:サム・ライミ
出演: トビー・マグワイア/キルスティン・ダンスト/ジェームズ・フランコ/

トーマス・ヘイデン・チャーチ 他

【STORY】
今やピーター・パーカーの人生は順風満帆そのものだ。スパイダーマンとしてはNY市民にヒーローとして愛され、大学では成績トップ、ブロードウェイ・デビューを果たした恋人MJとの関係も良好で、ついにプロポーズを決意する。ところが、謎の黒い液状生命体に取り憑かれ、復讐と憎しみの感情に支配されたブラック・スパイダーマンになってしまう。そんな彼の前にこれまでになく手強い敵サンドマンとヴェノムが現れる……。

<感想>

『スパイダーマン2』が『スパイダーマン』に比べると、ちょっと面白みがしぼんでしまったので、一応シリーズの完結となる、この『スパイダーマン3』。

 

どうなることやらと不安な気持ちもあったのですが、良い意味で、その不安を消し去ってくれました!シリーズ中個人的には一番好きな作品となりました。

相変わらずなピーターといいますか、さらに自身を付けたようにも、よわっちい感じでもあったり、そして相も変わらずなMJ。

 

基本的にMJは嫌いなタイプの女の子なんで、ピーター、そしてハリーが夢中になるのがわからないのでありますが、微妙な関係の3人。

さて今作品ではいよいよスパイダーマンへの復讐がメインとなるんだろうと思っていたところ、いや~違いましたね!!

 

もちろん復讐してやろうという戦いの場は設けられていたんですが、それ以外にも色々と(はっきり言ってわけのわからない登場ではありますが)、魅力的な敵たちが出てきます!どうして?ってことはあえて考えず、素直に登場を喜ぶことにして・・・。

そしてストーリーもいい意味で『スパイダーマン』と関連付ける形で進んでいくし、最後のタッグマッチの戦いのシーンなんかは興奮してしまいました。

全ての話がうま~くちゃんとまとめられ、きれいな完結編になっているなぁ~と思うし、ハラハラドキドキとちゃんとアクションも楽しめるし、娯楽作品として高いレベルにあるんじゃないかな!

ここまでしっかりしたものを『スパイダーマン3』で作ってしまうと、よりいっそう『スパイダーマン2』の存在価値が薄れてきてしまうような気がしますが・・・。

いや~3部作としてのスパイダーマンはさておき、この『スパイダーマン3』に関してはオススメですね。

あえて、事前に『スパイダーマン』だけは観ておく方が楽しめるのではないでしょうか。