『ダ・ヴィンチ・コード』 (2005/米)

★★★★★★

監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス/オドレイ・トトゥ/イアン・マッケラン/ジャン・レノ/

ポール・ベタニー/アルフレッド・モリーナ 他

【STORY】
講演会のためパリを訪れていたハーヴァード大学教授のラングドン。突然、深夜にフランス司法警察のファーシュ警部に呼ばれ、ルーブル美術館に連れ出される。美術館長のソニエールが殺され、彼に捜査に協力して欲しいとの要請を受けるが、実は、ラングドンも容疑者にされていたのだった。そこにソニエールの孫娘で、暗号解読者のソフィーが現れる。ソフィーは、現場の写真を見て、祖父が自分だけに分かる暗号を残したことに気付く。

<感想>

原作が面白かっただけに、ちょっと期待はしてしまった部分はあるんですが、残念な1本でした。

原作本、上・中・下巻と3冊にわたる長編小説。しかし、その文量に圧倒されることなく、次は!次は!とぐいぐいと読めたの作品で、面白かった『ダ・ヴィンチ・コード』。

そして、映画の配役も、あ~なんかそんな感じがするキャラだよな~という思いで、作品にも期待したのですが、2時間半という普通の作品と比べるとちょっと長めの作品にしたところで、伝えきるまでにはいたらなかったなぁ~というのが、正直な感想でしょうか。。。

確かによくまとめたなぁ~という気はするのですが、逆にそれがダメだったような気もします。

映画の全ての謎、ミステリー部分、追いかけっこの部分も含めて、テンポ良くいきすぎです!!

最初のルーブル美術館でのやり取りからして、サクサクと暗号解析に至ってしまい、その後も初めからわかっているかのように何の迷いもなく、解読していく・・・。

原作ではワンクッション置いて、読者にもその“間”を持たせることによって、考え楽しむ時間があった。

映画には時間の都合上仕方ないことでしょうが、“間”がとられていなかった・・・。

謎を楽しむことをさせる前に、次々と解答が与えられ、すごく急いだ感じのする作品となり、あれよあれよという間の2時間半。

 

テンポはいいけど、それってどうなん???という内容でした。

原作を読んでいたからこそ、そうそう~と思いながら観れたようなきもするし、もし先に原作読んでいなかったらこの映画だけ観てちゃんと分かっただろうか?疑問です。

大筋は分かってもどうしてそういう風に結びついていったかとか分からなかったのではないかな?

この内容の映画だったら、原作とTVの特番みたいなので、ダ・ヴィンチの謎ってのを観た方が面白いかも!

とか言いながら、DVD出た時はもう一度じっくり観ようかなと思う作品でした。

しかし、この作品、キリスト教関係からはだいぶ叩かれているみたいですね・・・。

のぼうはキリスト教ではないし、どこの宗教にってのもないからよく分からない部分だけど、あくまでフィクションである作品にそこまで目くじら立てる必要があるんだろうか?

トム・ハンクスも言っていたように、観なきゃいいだけなのになぁ~と思ってしまうけど・・・。