『大空港』 (1970/米)

★★★★★★

監督:ジョージ・シートン
出演:バート・ランカスター/ディーン・マーティン/ジーン・セバーグ/

ジャクリーン・ビセット 他

【STORY】
空港管理責任者のメルは、数十年ぶりの猛吹雪に見舞われたリンカーン国際空港の機能を維持するために奔走していた。そんな時、折り悪しくも大型ジェット機が着陸に失敗し、メイン滑走路にその巨体を横たえてしまう。メルは整備責任者のジョーを呼び、この致命的な事故処理に当たらせる。ところが、先刻飛び立ったローマ行きボーイング707機の中で、自殺死亡の男が持ち込んだ爆弾を爆発させるという更なる大事件が起こる。機体に損傷を受けたボーイング707機は、急遽リンカーン国際空港に引き返すのだが…。

<感想>

この作品は今から40年近く前の1970年の作品であり、その後『大地震』や『タワーリング・インフェルノ』などハリウッドで続々と作られる、パニック系の先駆けとなるような作品である。

最近はパニック系の作品があまりなく、パニック系好きののぼうにとっては寂しい限りである。

そんなこともあって、この作品を手にしてみたのだが、なかなかいいものではあったが、もうひとがんばり欲しいと思える内容だった。

メインであるパニックに至るまでに時間がかかり過ぎなので、ちょっと飽きてくる。

その原因は上映時間のおよそ3分の2程使って、主な登場人物の身の上話やなんかをされたためである。

逆に言えばその為に、登場人物をよく理解し、誰が誰だかわからなくなるような状況にはならず、丁寧な作りとも言えるのだが、もう少し短めでも良かったかなぁ…。

その後のパニック部分では、なかなか手に汗握りながら、ハラハラドキドキで観るところも多く、面白かったし、よくできているんだが、惜しいかなぁ。

飛行機があまり好きでないのぼうには、機内であんな状況になれば、まさにパニックしてしまうだろうなぁと思える作品でした。