『ハリーの災難』 (1955/米)
★★★★★★★
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジョン・フォーサイス/シャーリー・マクレーン/エドモンド・グーエン 他
【STORY】
バーモントの森の中に、ハリーという名の男の死体が横たわっていた。自分が殺したと思いこむ人達は、死体を埋めたり掘りおこしたりと、ユーモラスな行動をとる。美しいバーモントはもちろん、演出の巧さに思わず感動。シャーリー・マクレーンのデビュー作でもある。
<感想>
ヒッチコックにしては珍しく?すごい美しい風景からのスタートとなり、一味違った趣がある。
サスペンスの神様ヒッチコックは、ブラック・ユーモアの神様でもあると思う。
まさしくこの映画はヒッチコックのそういった、サスペンス&ユーモアの両方を楽しめる作品。
死体を発見した時の、登場人物のそれぞれの反応がいい!
どうしようと思いながら、隠しちゃえとか、まったく平然と何事もなかったようにしていたり、まったく気付かないやつまで・・・。
どうなってんだ?この人等?と観ているものに思わせ、そしてひきつけられてしまう。さすがだと思う作品!
そしていつものシリアスな流れではなく、終始コメディ。
結構このコメディがはまるんですね。面白いんです!
途中、警察に行動が怪しいとにらまれるわけですが、うまい方法で切り抜けていき、最後はこの死体の第一発見者である少年の一言で決まりなんです!!うまい!!
なぜ少年がそんな癖と言うか、習慣というか、変なこと言うこだなぁ~って思わしといて、最後になるほど!その手はいいね(^^♪って思ってしまえる。
気持ちよく終われる映画です!
← 今回のヒッチコック登場シーン。
絵画の販売をしているところに、金持ちのおじさんが物色中。その後ろを我らのヒッチくんは横切っていくんだな。