『バッテリー』 (2007/日)

★★★★★

監督:滝田洋二郎
出演:林遣都/山田健太/鎗田晟裕/蓮佛美沙子/菅原文太/岸谷五朗/天海祐希 他

【STORY】
中学入学直前の春休みに、岡山県に越してきた原田巧。少年野球のスター選手だった彼は、ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持っているが、母親が病弱で弟・青波にかかりきりだったためか、他人を寄せ付けない孤独さを漂わせていた。そんな彼が、同級生の永倉豪と出会う。巧の天才的投球に惚れた豪の希望で、二人はバッテリーを組むことに。入学した中学でさっそく野球部に入った二人は、順調に絆を深めていくが…。

<感想>

あさのあつこ原作の同名小説『バッテリー』を映画化したものである。

 

原作は6巻+1巻の長編小説である。

原作も読んだので、ストーリーはわかっているのだが、どんな映画になっているかと観てみた。

正直、原作の魅力があまり出ていないなぁ~といった感想。

2時間で収めてしまうような量ではないので、映画化よりも連続ドラマ化で、もっと時間的余裕を持った方が、『バッテリー』そのものの面白みが出たんじゃないかなぁ?

というのも原作にある、バッテリーである原田巧と永倉豪を中心に、それを取り巻くチームメイトや、ライバル、学校、そして家族なども含めたさまざまな出来事を結構盛り込んでしまったのはいいんだけど、それをあまりにも詰め込みすぎて、一つ一つがかる~いものになってしまった・・・。

一つの事にもっと登場人物は考え行動し、成長していった。

原作ではじっくりコトコト煮込んでいたものが、あまりにもあっさりとした仕上げになってしまったのが残念。

しかしここが難しいところで、原作を読んでいるとどうしても比較してしまう。

純粋に1本の映画としてなかなか観れないというマイナス点があるんですよね・・・。

うまくまとめていると言えばまとめているようにも思うし、まあ映画としては普通かなといったとこ。