『パラダイン夫人の恋』 (1947/米)

★★★★★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:グレゴリー・ペック/アン・トッド/アリダ・ヴァリ/チャールズ・ロートン 他

【STORY】
若手の敏腕弁護士アンソニーは、名門パラダイン家の主人殺しの容疑で逮捕された、若く美しい妻の弁護を引き受けることになる。彼には社会的地位も有り、自分を深く愛してくれる妻がいる身でありながら、パラダイン夫人の美しさに心奪われてしまう。盲目的に彼女の無実を信じ込み裁判を勝ち取るべく躍起になるが事件の謎はますます深まり、ついには意外な事実を突き当たる…。

<感想>

ヒッチコック作品にしては珍しい全編法廷ものの作品です。

主演はグレゴリー・ペックということで、彼にとっては『アラバマ物語』以前の法廷ものとなるわけですね!

法廷ものの作品ということで、ヒッチコックお得意のカメラワークや、小道具的を使った作品というのでもなく、ストーリー的にも全くヒッチコックらしい作品とは言いがたいですが、内容的には面白いものでした。

作品の序盤、被告人の身辺調査をしている部分がちょっと長めなんで、若干その部分では退屈しがちですが、法廷でのシーンになってからは結構ひきつけられ、最後まで集中して観ることが出来ます!

 

ただ、グレゴリー・ペック扮する弁護士ですが、パラダイン夫人に恋してしまう。妻を持つ身ながらも・・・。

それがもとで、この裁判に必要以上に力を入れてしまうんです。単純ですね・・・。

妻にも怪しまれ、不仲になっていきそうになるんですが、最後は寛大な妻のおかげでめでたしめでたし(^^♪

ちょっと違ったヒッチコック作品としてはこの作品もなかなかいいのでは?と思える作品でした。

『パラダイン夫人の恋』・・・あまりにもくだらなそうなタイトルに、ちょっと敬遠しがちですが、観てみると想像していた以上に面白い内容なんで、GOODでした!!

← 今回のヒッチコック登場シーン

今回のヒッチコック登場時間はなかなか出てこないなぁ~と思っていると、物語の中盤ぐらいにだった!

ヒッチコックがカメオ出演する作品の中では極めて珍しい時間帯の作品のひとつ。

今回のヒッチコックくん、主人公と一緒の列車に乗っていた模様で、タバコをふかしながらやってきました。