『8月のメモワール』 (1994/米)

★★★★★★★★

監督:ジョン・アブネット
出演:イライジャ・ウッド/ケビン・コスナー/メア・ウィニングガム/

レキシー・ランドール 他

【STORY】
1970年6月、ベトナム戦争の後遺症で入院していたスティーブンが久々に家族のもとへ帰ってきた。だが、仕事も見つからず、妻の収入に頼るしかない生活。そんなつつましい日々の中でも、彼は息子のステューと娘のリディアに、戦うことの無意味さ、家族の絆の大切さを力強く教えていく。やがて、スティーブンに仕事が見つかり、家族は幸せに向かって歩んでいくように見えたが…。

<感想>

決して派手ではないが、じんわり感動するすばらしい映画。

あくまで子供たちの生活をメインとして、その中で、家族愛そして戦争の無意味さを語っている。

どこか『スタンドバイミー』を連想さすような、自分の子供時代を懐かしむような雰囲気漂う映画。

子供たちには近所にどうしてもいがみ合い、敵対する連中がいる。

何かにつけて喧嘩する。そんな時父は自分の行った戦争の話を交えながら、子供たちに語る。

また、父は戦争の影響で、精神を病んでしまい、それが原因で、仕事を見つけてもすぐ解雇される。

そんな状況だから、家族はとっても貧しい生活を余儀なくされる。

しかしこの家族には、豊かな“愛”があり、観ていて感動してしまう。

人種差別の問題なども盛り込んだ作品で、どの場面もじ~んとくるところが多い作品です。