『評決のとき』 (1996/米)
★★★★★★
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:マシュー・マコノヒー/サンドラ・ブロック/サミュエル・L・ジャクソン/
ケビン・スペイシー 他
【STORY】
ミシシッピー州カントンの裁判所で、二人の白人青年に暴行された黒人少女の父親、カール(サミュエル・L・ジャクソン)が犯人を射殺。新米弁護士ジェイク(マシュー・マコノヒー)は彼を弁護することになるが、人種差別のはびこる南部の町を舞台に、やがて事件は白人と黒人の対立という大きな社会問題へと発展していく・・・。
<感想>
いやいや、これまた人種差別を扱った、社会派サスペンスの良品!!
ストーリーは150分と映画としてはちょっと長め。
でも飽きさせず、ぐいぐい引き込まれる。そして、考えさせられる映画。
黒人が起こした犯罪に白人が弁護士として闘っていくという、ちょっと『アラバマ物語』と似たような設定。
この事件はひとりを裁く裁判にとどまらず、黒人と白人との対立にまで発展していく。
KKKなる白人グループが行っている卑劣な行動に、はらわた煮えくり返りつつ、最後まで話は進んで行き、とうとう、最終弁論に。
最終弁論前日までは圧倒的に有罪判決が下るという状況。
ここで、ジェイクの最終弁論。
陪審員たちに、目をつぶってお聞きくだいと、ある物語をし始める。
単に、今回の少女が受けた暴行の一部始終を語ったものだと思ったら、違った。最後の一言が・・・・。これが良かった!!
この結果、カールは無罪に。
ハッピーエンドで良かったのだが、あまりにも突然の変化。
映画にはなかったが、十二人の陪審員たちは、きっと『十二人の怒れる男』ばりの討論をしての、判決であることを期待する。
何にしても、この映画もオススメです。良かった~。