『ミニミニ大作戦』 (1969/英=米)

★★★★★

監督:ピーター・コリンソン 
出演:マイケル・ケイン/ノエル・カワード/ベニー・ヒル/

ラフ・ヴァローネ/トニー・ベックリー 他

【STORY】
刑期を終えて出所した泥棒のチャーリーは、女の子たちに囲まれて刑務所の垢を落とすと、早速次の仕事に取りかかった。それは、女王陛下のために中国からイタリアに運び込まれる400万ドルの金塊をいただこうという前代未聞の大仕事だ。未だ塀の向こう側にいる大泥棒ブリッジャーの力を借りて、コンピューターに強い奴や車に強い奴など、その道のスペシャリストたちをイギリスで集めたチャーリーは、イタリアはトリノに乗り込む。そして、交通渋滞を引き起こし、金塊強奪にまんまと成功した泥棒団は、3台のミニクーパーに金塊を積み込んでアーケードの商店街や教会、美術館、ドームの屋根、果てはビルからビルへと飛び移り、下水管の中までもひたすら走って逃走するが…。

<感想>

以前リメイクされた『ミニミニ大作戦』を観て、非常に楽しく面白かったので、元祖の『ミニミニ大作戦』もチェックしてみた。

結果はん~どうだろう…?っていう感想だろうか。

かわいらしいミニが出てからは観ていて楽しかった。

警察とのカーチェイスも普通ならありえない場所を、ミニの体型を活かした走行で緊迫感があるというより、愉快な追いかけっこを見せてもらったという感じ。

しかし、映画全体としては作り込みが甘いというか、あえてそうしているのかはわからないが、意味が分かりにくい…。

金塊を盗むんだという大筋はわかるがそのためにしている準備も何をしてるかよ~わからんし、ストーリー展開もブッツブッツと途切れ途切れの内容をただ繋いだだけというような流れだった。

そして、犯行の実行のためにそれぞれの分野のスペシャリストを集めているようだか、その能力が発揮されたのかどうかはいっさい分からない!

強奪の方法もこれが本当に練りに練った方法か?と疑いたくなる方法で、スマートさは微塵も感じられない…。

ラストのオチに至っては、おいおいコメディ映画やったんかこれは!と情けなくなってしまった…。

内容はホントどうしようもない感じで、面白くないんだが、ミニの部分だけは良かったという作品でした。全体的な評価はリメイク版の圧勝というものでしたね。