『ミリオンダラー・ベイビー』 (2004/米)

★★★★★★★★★★

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ヒラリー・スワンク/モーガン・フリーマン/

アンソニー・マッキー/ジェイ・バルチェル 他

【STORY】
「自分を守れ」が信条の老トレーナー、フランキーは、23年来の付き合いとなる雑用係のスクラップと、昔ながらのジム、ヒット・ピットでボクサーを育成している。有望株のウィリーは、教え子を大事に思う余りタイトル戦を先延ばしにするフランキーにしびれを切らし、別のマネージャーの下へと去ってゆく。そんな折、フランキーの前に現れた女性ボクサー、マギー。マギーはフランキーの指導を乞うが、昔気質のフランキーは女のボクサーを認めようとしない。だが連日ジムに通い詰めるマギーの一本気さに、やがてフランキーの心も揺り動かされ始めるのだった。

<感想>

いや~やられちゃいました、のぼう・・・。とてつもなく感動しています。

久々の満点映画ですよ、これ!

アカデミー賞受賞映画、皆さんはどんな風にこれらの作品をとらえますか?

のぼうは、アカデミー賞受賞映画と聞くと、まあそれなりに面白いんだろうけど、ちょっと選んでる感覚違うんじゃないかなぁ~って、ほとんどの作品に対して思ってしまう。

そりゃ~中には『羊たちの沈黙』のように、どんぴしゃで当たった作品もあるが、たいがいそんなに期待しないで、観ることが多いんですが、これはやられちゃいました。

クリント・イーストウッド監督作品2作目となる満点映画です!

のぼう劇場でも紹介している、『パーフェクト・ワールド』に引き続き、2本目です!

女版『ロッキー』なんかいな?という程度の知識で観に行ったんですが、違った路線の映画でした。

 

勝利を手にし、最愛の女(ひと)とも結ばれ、努力の末、成功者となったロッキー。(その後いろいろありますが・・)

この映画のテーマはそこに焦点をおいたものではない。

とっても大まかな感じでは“生きるとは?”“家族の愛”ってことだろうか。

恵まれないマギーの生きるすべてとなった、ボクシング、そして、フランキー。

フランキーも娘とはうまくいかず、マギーとの親子のような愛情がボクシングを通じて生まれる。

そして、ラスト30分。久々に泣きましたね、これはホントやられちゃいますよ!

このラスト部分の行動をどう捉えるか?色々意見はあろうかと思いますが、のぼうはこれでよかったと思います。

 

マギーにとって“ありがとう”だったのだと思います。

この二人、クリント・イーストウッドとヒラリー・スワンクはもちろんですが、やっぱりモーガンくんあっての映画でもありますよ、これは。

ツボをおさえた演技というんでしょうか、とってもいいですね、やっぱ。

久々に観にいった映画がこれで、ホント良かったと思います。(前はハウルだったし・・・)

今回も新聞屋のただ券にての鑑賞となったんですが、金出しても十分すぎるOKですよ!