『メメント』 (2000/米)

★★★★

監督:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアース/キャリー・アン・モス/ジョー・パントリアーノ/

マーク・ブーン・ジュニア/ラス・フェガ 他

【STORY】
舞台はロサンゼルス。保健調査員のレナードの家に、ある日何者かが押し入る。彼の妻はレイプされた後、殺害された。その光景を目撃したショックで、レナードは10分間しか記憶を保てない前向性健忘という記憶障害になってしまう。彼は愛する妻を殺した犯人を突き止める為、出会った人物や手がかりとなるモノのポラロイド写真にメモを書くだけでなく、自らの体にまでタトゥーを彫り、事件の真相をつかもうとする・・・。

<感想>

アイデアは斬新であるのは認めるが、観ていて非常に疲れる映画である・・・。

冒頭、いきなり映像が逆回転する。ん?何だ?っと思って観始めたこの映画。

以前から結構高い評価をされているのは知っていたが、どういった内容のものであるかは知らず、はて?どういうことだろう?と思った状態のところに、何だかつぎはぎだらけのシーンの連続・・・。

この時点で、分かりにくい映画だな!と思っていたが、だんだんと構成が分かってきた。

そう、この映画、1から10までのシナリオがあるとすると、10をいきなり見せ、そこから9から10の映像、8から9の映像、7から8の映像と、少しずつかぶりながら、だんだんとさかのぼっていく作品のようだ。

 

起・承・転・結ならぬ、結・転・承・起の映画・・・。

面白いスタイルの映画なんで、それなりに興味は持ったものの、途中で疲れてきた。。。

90分ぐらいの映画にまとめてくれてるともうちょっと良かったのかもだけど、ちょっと長かった。

2時間を切る映画なんだけど、このスタイルでの内容にはちょっと長く感じた・・・。

かといって、その結末、いや発端が非常に良く出来たものかと言うとそうでもないし、ただただはぁ~っしんどかったと、終わったことに対してちょっとほっとしたり^_^;

DVDには逆再生バージョン(時系列通り)なるものも付いているようで、それを観たり、何度か通常バージョンを観たりすると、もっと分かっていいのかもしれないが、それをするほど面白い内容のものでもないしなぁと、諦めました。

やっぱり、映画はスマートな方が好きですね。最近は特にこういった凝ったものが多いみたいですが。