『迷宮の女』 (2003/仏)

★★★★★

監督:ルネ・マンゾール
出演:シルヴィー・テスチュ/ランベール・ウィルソン/

フレディック・ディファンタール/ミシェル・デュショーソワ 他

【STORY】
パリの歓楽街で、不可解な殺人事件が発生した。被害者たちには共通項がなく、殺害現場には謎のサイコロが転がり、しかも死体はない。常軌を逸した犯行に、警察内部の緊張が高まるなか、クロードと名乗るひとりの女が逮捕された。だが、容疑者・クロードの心は、7つの人格に支配されていた。やがて彼女の心の闇を解くため、心理カウンセラーのブレナックが、彼女にカウンセリングを施すことになった。一方、警察では、異常犯罪のスペシャリストであるプロファイリング捜査官のマチアスが、事件の謎を追い…。

<感想>

多重人格者を題材にした作品で、この作品を知った当時から気になっていたのだが、たまたま当時利用していたレンタル店にはこの作品が置いておらず、そのまま観ずに来たんだけど、今回やっとのことでというか、最近観たいものも少なく、ちょっと観てみようと思ったのでした。

おフランスの映画でしたが、今回は普通に楽しむことが出来ました!

なるほど!そういう結末でしたか!!という感じにちょっとやられた~的な作品でした。

一度観た後、再度全てを知った状態で、観直してみましたが、一度目には気づかなかったところで、あ!ここは見抜くとこだったよな~とか、はられていた伏線を確認することが出来、納得してしまった。

とてもよく出来た作品だと思うが、ものすごく好きにはなれないのは、やはりおフランスだからなのか?

多重人格を扱った部分は好きなんだけど、殺人の方が無理があるんちゃうん?と思ってしまい、ちょっと評価を下げてしまったのも原因しているのかもしれません!

ものすごく大胆な犯行で、絶対すぐばれる内容なのに、これがなかなかどうして、結構警察側は手こずっていたようなので、ちょっと不自然だよなぁと思う部分がいただけません・・・。

まぁこれも全て、多重人格を扱ったこの作品が、最後にどかん!とどんでん返しをするためのもので、仕方ないといえば仕方ないのかも知れませんが・・・。