『恐喝(ゆすり)』 (1929/英)

★★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:アニー・オンドラ/サラ・オールグッド/チャールズ・ペイトン 他

【STORY】
刑事フランクの恋人アリスは、フランクと些細な事で喧嘩し、レストランで出会った男に誘われて、男のアパートへ行く。しかし、そこで男に襲われた彼女は、過って男を殺してしまう。警察の一員として事件の捜査をしていたフランクは、彼女が犯人であることを見抜き、遺留品を隠した。ところが、事件当日付近を歩いていたトレーシーという男が、事件の真相をネタに、二人を恐喝し始める。

<感想>

ヒッチコック初であり、イギリス初でもあるトーキー映画。

トーキーといっても、途中まではサイレントで撮っていたということもあり、サイレントとトーキーのミックス映画と言った方がいいかも。

内容はというと、のぼう評価でもわかる通り、ちょっとイマイチかも。

ヒッチコックお得意の細かい演出はされているものの、内容的にはちょっとお粗末な感じ。

あまりにもずさんな警察の捜査は、ちょっといただけないし、結末もえ~それでいいのか!!って感じ。

大概のヒッチコック映画は、最後はおお!!っと納得させられたり、よかったよかった~ってなったりするんだが、この作品はそういうものではなかったんだよね。

この作品では最後の方で、大英博物館での追いかけっこをするわけだが、同監督作品の『逃走迷路』の自由の女神での追いかけっこに通ずるものがあるよ。

興味ある方は見比べてみて。

← 今回の登場シーン

 

電車でまったりと読書をしていたヒッチコックくん、少年に頭こつかれて、少々ご機嫌を損ねたご様子です(^^♪