『リサイクル』 (2006/香港=タイ)
★★★
監督:オキサイド・パン/ダニー・パン
出演:アンジェリカ・リー/ラウ・シウミン 他
【STORY】
新進女性作家のディンインは、霊体験をテーマにした小説を執筆中だった。そんな彼女の周囲で、次々と不可解な現象が起こりはじめる。見覚えのない長い髪、現れては消える人影、受話器から聞こえる奇妙な音。それらは、彼女が捨てた創作メモの内容と同じだった。そしてある日、エレベーターから降りたディンインは、なんと死の世界に降り立っていて…。
<感想>
またもや、パン兄弟の作品を観てしまったわけですが、ますますダメになってきてますね・・・。
『the EYE』で活躍した、アンジェリカ・リーを再び起用して、原点に戻るか!?
この作品で巻き返しをはかれるか!?と若干期待してみたものの、いや、実際映画序盤までは、お化け映画の王道らしく、随所にびびるシーンを持ってきており、ん~いいぞいいぞ!とお化けに喜んでいたんだけど、さてこれからの展開どうすんの?とも思っていた。
怪奇小説を執筆中の作者に霊現象が起こりましたってだけの内容では仕方ないし・・・。
すると!あ~あの世に行ってしまいましたか・・・。って死んだわけではなく、不思議体験の一部として、あの世を使ってきたわけです。
しかし、このあたりから急激にくだらなくなってきました・・・。
すなわち映画の大部分がくだらない。
ホラーではなくなってしまった。どこか我々生きているものに諭すようなストーリーに・・・。
死んだものの墓参りは忘れないようにとか、中絶するってことの意味を考えろよとか、何でもかんでもいらなくなったら、さあ捨てましょの前にものの大切さを考えようね・・・みたいな。。。
ちょっとほろっとさそうという場面なんかも用意していたみたいだが、ほろっともならず、は~やっと現世に帰ってこれましたかって思ったら、その現実は・・・!?
この何とも言えず、意味不明な状態に持っていく作り方は、面白くなくなったJホラーの流れ!!
これからの監督が心配な作品となってしまった1本でした・・・。