『-less』 (2003/仏=米)
★★★★★★★
監督:ジャン・バティスト・アンドレア/ファブリス・カネパ
出演:レイ・ワイズ/リン・シェイ/アレクサンドラ・ホールデン/
ミック・ケイン/ビリー・アッシャー/アンバー・スミス 他
【STORY】
クリスマス・イヴの夜。ハリントン一家は車で夜道を走っていた。20年以上、毎年この時期になると親戚の家のクリスマス・パーティに出席しているのだ。また今年は娘マリオンの恋人ブラッドも一緒だった。一家は人気の無い森の中の道路を走っている。毎年高速を利用していたが、今年は父親フランクが近道だと思われるこの道路を発見したからだった。しかしこの道路、走っても走っても目的地に辿り着けるどころか、森を抜けることさえも出来ない。すると、フランクは道端で赤ん坊を抱えて佇む白いドレスの女性を発見する。これが一家を襲う恐ろしい体験の始まりだった…
<感想>
この『-less』も掘り出し物っていう感じの作品です!
制作費なんてほとんどかかってないような安上がりなものですが、何百億かけました!といいながらも何でこんなにくだらないの?って作品もある中、よくまとまったいい作品だと思います。
終始ドキドキしながら観れる映画です。
誰もが体験するような、車での道の迷い。
この道でいいんだろうか?不安だ・・・。
そんな中で、突如現れた白いドレスの女、そして次々と死んでいく同乗者の家族たち・・・。
また一人、また一人と気が狂い始め、その中での家族間のやり取り。
何だ何だ?という不安な気持ちのまま一気にエンディングまで迎える。
あ~そういうことかぁ~という気持ちにもさせてくれるんですが、最後に“え?”これがあるってことは・・・、というものが出てきます。
最後の最後にまた、脳みそをぐちゃぐちゃにされてしまいます。
せっかく納得して終われたのに、これってどういうことよ~~~~~!?
残酷な死体のシーンがあるわけではありません(実際はすごく残酷そうですが・・)、
視覚的に怖いと思うような作品ではないですが、怖いです。
精神的に来るホラー、やっぱこういうのが一番怖いホラーかもしれませんね。