『ローズマリーの赤ちゃん』 (1968/米)
★★★★★★★
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ミア・ファーロー/ジョン・カサベテス/ルース・ゴードン/
シドニー・ブラックマー 他
【STORY】
ローズマリーとガイの夫婦がマンハッタンの古いアパートへ引っ越してきた。隣は世話好きのミニーとローマンの夫婦で、そこにはテリーという娘もいた。数日後テリーが遺書を残して飛び降り自殺してしまう。やがて隣から異様なお祈りのような声が聞こえ、夫ガイは人が変わってしまった。やがてローズマリーは妊娠するが、同時に彼女の周囲には奇妙な事件が起こり始める。やがて彼女は出産するが・・・。
<感想>
ちょっと古い時代の映画の紹介。
『ローズマリーの赤ちゃん』・・・チャーミングなタイトルにも関わらず、ジャンルはホラーです。
といってもとっても怖いというまでの作品ではない。
ミステリー感覚で観れるホラー。もしくは“世にも奇妙な物語”的な作品です。
のぼう的に最後のオチがイマイチなんだけど、全体的にはよく出来た作品だと思う。
よくある隣人って怖い系の映画で、はじめはよくしてくれる隣人のように思えるのだが、だんだんと不信感が強まり、やばい奴らかもという想いが強まってくる!!
しかし、夫はそんなはずはないと、妻の言うことをまったく聞かないのだが、この夫、のぼう的には好きになれない奴・・・。
自分の出世のために相手を蹴落とし、妻も裏切り、カルト集団に洗脳されてしまう奴。。。
そう、この映画がホラージャンルになる部分は、隣人はカルト集団で、悪魔を崇拝しているやつらだというところ。
しかし、この映画で一番やっぱそうなのかなぁ~と納得させられるというか、なるほど~と思うところは、“母性愛”ってところ。
彼女は結局悪魔の子を産むことになるのだが、最初は恐怖していた彼女もすぐ、自分の子という想いからか、すんなり受け入れてしまうという結末で終わる。
とまあ、そんな映画なんですが、結末に向かうまでの間のストーリーは、結構ドキドキして、楽しめる映画だと思いますよ!!