『第十七番』 (1932/英)

★★★

監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:レオン・M.ライオン/アン・グレイ/ジョン・スチュアート 他

【STORY】
宝石泥棒を追う刑事が、十七番と呼ばれる廃屋で謎の男ベンと出会う。その後、3人組の泥棒との宝石争奪戦へと物語りは進むのだが、泥棒を追って貨物列車に乗り込んだ2人は、冒険好きの若い女性と出会い、物語はさらに意外な方向へと進んでいく…。

<感想>

61分というとても短い作品で、あっという間に観れてしまえるというメリットはあるのですが、内容的にはあまり好きにはなれない作品でした・・・。

いきなりわけも分からないまま、犯罪の匂いのする建物から物語が始まり、食いつきにくかった。

作品時間が短いために、ちゃんとした説明もないまま物語はどんどん進んでしまい、なんとなくわかったかなぁ~という状態で作品を観終えてしまっただけといった感じ。

要所要所で、光と影の演出や階段をうまく利用した撮影方法など、“おぉ!”と思う部分もあるのだが、ただそれだけでは作品全体としては面白みに欠けてしまいます・・・。

ラストの列車での場面、明らかに模型を使っているということが分かってしまうのですが、なかなかここは見ごたえあったように思います。

 

後の『バルカン超特急』に影響を与えたんだろうなぁ~。