『親指さがし』 (2006/日)

★★★★

監督:熊澤尚人
出演:三宅健/伊藤歩/松山ケンイチ/永井流奈 他

【STORY】
興味本位から『親指さがし』を行った小学生たちが、『親指さがし』を終えて目を開くと、仲間の一人の姿が消えていた。それから8年が過ぎ、再会を果たした5人の昔馴染みたちは、失踪した仲間を探すために再び『親指さがし』を行う。だが、それがきっかけとなって、仲間たちが一人ずつ殺されて行き…。

<感想>

最後まで観終わったあとは、何だかね~とそれほど面白いとは思わないけど、観ている間はまあまあ楽しめた作品かなぁ。

小学生の頃、遊び半分でやった親指探しが元で、友達が一人消えた!

それをずっと心のどこかで気にしていた者達が同窓会で出会い、再び消えた子の行方を探そうとする。

って話で、その中に心霊現象っぽい内容を入れたり、オカルト的なことを盛り込んであったりと、その手の話が好きな者にとっては、そこそこハラハラドキドキする展開で楽しめる。

だが物語が進むにつれ、そして結末に至ると、熱が冷めてしまう映画だった。

せっかく話の途中に使った、過去の呪いにまつわることは、結局何にも関係ないんちゃうんか!

って状態で、何で同級生が殺されなきゃいけないのかも、その殺していた者があいつである必要もなく、中途半端な解釈でおもしろくなかった!

それよりも、消えた同級生(実はもう死んでいるんだが)の探し出して欲しい思いなどから、同級生たちに訴えかけるような霊の話を中心に、死体を見つけることができ、やっと成仏できたねっていう感じの作品にした方が、キレイにまとめることが出来たのになぁと思う。

まぁしかし、あの『リアル鬼ごっこ』の作者が書いたものが原作ということで、意味不明な感じで終わってしまうのは仕方ないと言えば仕方ないことなのかもしれないけど・・・。