『ALWAYS 三丁目の夕日』 (2005/日)
★★★★★★★
監督:山崎貴
出演:堤真一/吉岡秀隆/小雪/薬師丸ひろ子/掘北真希/もたいまさこ/三浦友和 他
【STORY】
東京タワーが完成を見る、昭和33年。東京の下町にある夕日町三丁目では、人情味あふれる住民たちが、毎日にぎやかに暮らしていた。そんなある日、鈴木則文とその妻子が住む小さな自動車修理工場・鈴木オートに、集団就職によって上京してきた六子がやってくる。立派な会社を期待していた六子は、実際の就職先に、どこかがっかりした様子を見せていた。一方、駄菓子屋の店主にしてしがない小説家の茶川竜之介は、ひょんなことから、身寄りのない少年・淳之介と同居することになり…。
<感想>
ほのぼのと、のぼう世代とどんぴしゃの時代というわけではないが、何か懐かしくなる映画。
のぼう父がちょうどどんぴしゃの時代なんだろう。そのため観たいなぁ~と言っていた作品でもある。
劇場には観にいけなかったので、今回DVDが出たので、見せてあげようと思っている。
それに先立って、のぼうがまず観てみたわけだが、のぼうのちっさい時にも若干残っていた風情、そしておやじなどから聞かされていた当時の状況があ~こんな感じだったんだろうなぁ~と思わせる。
当時の“三種の神器”・・・TV、冷蔵庫、洗濯機、これが次々やってくる「鈴木オート」、結構金持ちなんじゃないか!と思ってしまった。
TVが来た時には近所中が集まって、力道山を見る。のぼう父も似たようなことをしていたらしい。
のぼう父の隣の家にはTVがあり、晩飯時になると、その家に行って見たいTVを見に行っていたそうだ。
冷蔵庫のシーンにはちょっとホロっとなってしまう。冷蔵庫が使われるようになるまでは、冷蔵庫のような形をした家具に氷を入れ、食料の保管などをしていた。氷は氷屋が持ってくる。
冷蔵庫が来たらもちろん、氷屋は必要なくなる・・・。捨てられている家具を見ている氷屋。。。
こんな風にこの作品にはじわ~っと来るような場面がたくさん出てくる。
淳之介のエピソードで良かったなぁ~と思うのは、ラストの展開の時よりも、終盤に鈴木オートの子供と淳之介が家になかなか帰って来ないという場面があって、心配していた。
そこへ淳之介たちが無事帰ってきた時、赤の他人である茶川が淳之介をはたくシーンがある。
そのシーンが何か今ではあまり考えられない状況でもあり、すごく人情味あふれるシーンで良かったなあ。
他にも場面場面でホロっとなるシーン、笑えるシーンなど、盛りだくさんな作品で、作品1本通して、じんわり来るというよりも、その時々のエピソードに感動したり、笑ったり。
そんな短編集を結合したような映画だった。
東京タワーが時間とともに徐々に出来上がっていく様子などもうういいなぁ~と思えた。
そして、ラスト東京タワーと夕日。。。いや~きれいだなぁ~。あんな夕日を見て、これから将来の希望や夢、毎日の生活の出来事などを思ったりしていたのかぁ~って。
今回の感想は何だかとりとめがなくなってしまいましたが・・・。でも良かったなぁ~と思える作品でした。