『呪怨 パンデミック』 (2006/米)

★★★★

監督:清水崇
出演:アンバー・タンブリン/アリエル・ケベル/ジェニファー・ビールス/

エディソン・チャン 他

【STORY】
住宅街の一角にひっそりと建つその家は、幽霊屋敷として知られていた。その家に足を踏み入れた者は、次々に謎の死や失踪を遂げてしまうのだという。その家では、かつて妻が夫に惨殺され、まだ幼かった息子も行方不明のままになっていた。そして今、少女たちの面白半分の悪ふざけが、その家に宿った恐ろしい怨念を呼び覚ましてしまう。底なしの怨念と憎悪は、やがて世界中に広がりはじめて…。

<感想>

アメリカ版『呪怨』シリーズの第2弾のこの作品、今回は単なるリメイクではなく、オリジナル作品だとか。

しかし、1作目の出来から考えると、今回の作品はまったくの失敗作だった・・・。

日本版の『呪怨』、『呪怨2』がそうだったように、2作目は作らないほうが良かったですねと言いたい。

アメリカ版1作目の方は、日本版1作目よりも話の内容も分かりやすいもので、面白かったので、今回もちょっと期待していたのだが、それは大きな間違いだったと言わざるを得ない。

まず、何よりもいけないところはホラー作品にも関わらず、全然怖くない・・・。

ホラーというジャンルで、怖くないのは致命傷である。これは日本版2作目も同じように怖くなかった。

そして、次のいけない部分はこの恐怖が日本だけでなく、アメリカにも飛んでしまったこと。

そのため、場面が日本に行ったりアメリカに行ったりと目まぐるしく切り替わるので、その部分でも恐怖が薄らいでしまった点が失敗の原因ではないだろうか?

さらに恐怖の源を突き止める作業にばかりエネルギーを注いだ作りで、単純なおばけ映画でなくなってしまったのもお化け好きにはマイナスな映画となってしまった・・・。